079-245-0780
〒672-8023 兵庫県姫路市白浜町甲2379
過去と今をつなぐ旅 〜立原道造と塙保己一を訪ねて〜
旅のきっかけは「ラムセス大王展」だった。だが本当の目的は、その周辺に散らばる、かつて心に残った詩人や偉人の痕跡を訪ね、自分という存在の輪郭を、もう一度確かめることだったのかもしれない。
15歳のころ、私は立原道造の詩に魅せられた。 瑞々しく、どこかはかないその詩行が、当時の私の心に静かに降り積もっていた。 なぜ今になって彼を再び思い出したのか——きっと、人生のある段階を越えた今だからこそ、もう一度、彼の言葉と向き合いたくなったのだと思う。
そして、塙保己一。 視力を失いながらも学びに打ち込み、後世に巨大な知の財産を残した人物。 血縁でも、直接の関係でもないように見える。けれど、重要な縁があるのだ。
この旅で再確認させられる「目的」を定めすぎないことの大切さ。予定どおりにいかないこともある。だが、そういうときにこそ、予定にはなかった出会いや景色が私の前に姿を現す。それを楽しむことが、重要なのだ。
たとえば児玉駅。上り列車は1時間に1本。ところが、10分後に下り方面に列車が来ることに気づき、上越新幹線を経由して戻るという思いがけない移動が生まれた。 こうした小さな「ずれ」も、旅の楽しみであり、学びとなる。
道中を自分の感覚で歩くこと。 地下鉄やタクシーを組み合わせながらも、風に吹かれ、木立を見上げ、立ち止まること。 それが自分の感性を豊かにしてくれる。 そうして得た感覚は、きっと周囲にも還元されるものになるはずだ。
人は、一人で生きているのではない。 血縁、魂の縁、出会いや書物——それらが複雑に絡み合いながら、今の「私」をつくっている。 だからこそ、こうして過去の人物に会いにいく旅は、自分自身と出会う旅でもある。
上野東京ラインの車内から。まず浦和へ向かう。静かな在来線。
浦和駅前。サッカーの街らしい活気があった。
木立の間から見える池。立原が愛した景色を思い浮かべる。
ヒアシンスハウス。立原道造の夢が形になった空間。椅子に腰かけ、彼の目線を想像する。
本庄駅前。「塙保己一、生誕の地」の看板。
上越新幹線・本庄早稲田駅前に立つ塙保己一像。「世のため後のため」。
塙保己一生家。今もなお、豪農らしい立派な構えが残る。
塙保己一の墓。
御霊稲荷神社境内から見渡す風景。
萩野家(保己一の実家)の菩提寺までの道は、のどかな田園風景だ。
本庄市立塙保己一記念館。知の営みを丁寧に展示。
児玉駅
上越新幹線で東京へ
四ツ谷・愛染院。塙保己一の眠る地。線香をあげる女性たちの姿が印象に残った。どこかで縁がある方々なのだろう。
#立原道造 #塙保己一 #魂の旅 #詩と建築 #歴史探訪 #別所沼公園 #本庄市 #愛染院 #前世の縁 #人生の途中で出会うもの #感性の旅 #計画に縛られない旅 #世のため後のため
修生会
住所 兵庫県姫路市白浜町甲2379 電話番号 079-245-0780 アクセス 白浜の宮駅より徒歩10分
25/06/10
25/05/31
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旅のきっかけは「ラムセス大王展」だった。だが本当の目的は、その周辺に散らばる、かつて心に残った詩人や偉人の痕跡を訪ね、自分という存在の輪郭を、もう一度確かめることだったのかもしれない。
15歳のころ、私は立原道造の詩に魅せられた。
瑞々しく、どこかはかないその詩行が、当時の私の心に静かに降り積もっていた。
なぜ今になって彼を再び思い出したのか——きっと、人生のある段階を越えた今だからこそ、もう一度、彼の言葉と向き合いたくなったのだと思う。
そして、塙保己一。
視力を失いながらも学びに打ち込み、後世に巨大な知の財産を残した人物。
血縁でも、直接の関係でもないように見える。けれど、重要な縁があるのだ。
この旅で再確認させられる「目的」を定めすぎないことの大切さ。予定どおりにいかないこともある。だが、そういうときにこそ、予定にはなかった出会いや景色が私の前に姿を現す。それを楽しむことが、重要なのだ。
たとえば児玉駅。上り列車は1時間に1本。ところが、10分後に下り方面に列車が来ることに気づき、上越新幹線を経由して戻るという思いがけない移動が生まれた。
こうした小さな「ずれ」も、旅の楽しみであり、学びとなる。
道中を自分の感覚で歩くこと。
地下鉄やタクシーを組み合わせながらも、風に吹かれ、木立を見上げ、立ち止まること。
それが自分の感性を豊かにしてくれる。
そうして得た感覚は、きっと周囲にも還元されるものになるはずだ。
人は、一人で生きているのではない。
血縁、魂の縁、出会いや書物——それらが複雑に絡み合いながら、今の「私」をつくっている。
だからこそ、こうして過去の人物に会いにいく旅は、自分自身と出会う旅でもある。
上野東京ラインの車内から。まず浦和へ向かう。静かな在来線。
浦和駅前。サッカーの街らしい活気があった。
木立の間から見える池。立原が愛した景色を思い浮かべる。
ヒアシンスハウス。立原道造の夢が形になった空間。椅子に腰かけ、彼の目線を想像する。
本庄駅前。「塙保己一、生誕の地」の看板。
上越新幹線・本庄早稲田駅前に立つ塙保己一像。「世のため後のため」。
塙保己一生家。今もなお、豪農らしい立派な構えが残る。
塙保己一の墓。
御霊稲荷神社境内から見渡す風景。
萩野家(保己一の実家)の菩提寺までの道は、のどかな田園風景だ。
本庄市立塙保己一記念館。知の営みを丁寧に展示。
児玉駅
上越新幹線で東京へ
四ツ谷・愛染院。塙保己一の眠る地。線香をあげる女性たちの姿が印象に残った。どこかで縁がある方々なのだろう。
#立原道造 #塙保己一 #魂の旅 #詩と建築 #歴史探訪 #別所沼公園 #本庄市 #愛染院 #前世の縁 #人生の途中で出会うもの #感性の旅 #計画に縛られない旅 #世のため後のため
修生会
住所 兵庫県姫路市白浜町甲2379
電話番号 079-245-0780
アクセス 白浜の宮駅より徒歩10分