「令和六年元旦大祭式辞」

令和六年の新春を謹んでお慶び申し上げます。

年の初めの大神様へのご挨拶を皆さまとともに述べさせていただけましたことに感謝いたします。今年一年のご守護を賜れますようわたしたちのそれぞれが志を新たにする祀りごとになったことと思います。

昨年も、いくさごとや、めでたいことが、身近で、あるいは世界のどこかであったわけです。振り返ってみますと、三年あまりの世界的なコロナ危機は、世界保健機関が「国際的な公衆衛生上の緊急事態」を昨年五月五日に解除し平時に戻りました。そして、私たちは、多くの学びや気づきを得ました。

当会も、そうした社会の情勢に合わせながら活動を続け、皆さんの信仰の思いがたしかになりますようにと願ってきました。

それは、わずか数年のことではありましたが、心に刻まれた記憶が今後の人類の新たな始まりを予見させるのです。これまでの人類の歴史で、疫病の流行が、世界の情勢を変えてきましたが、そこには、記憶の底に残された、生々しい記憶が源泉になっていることが想像できます。私たち一人一人に、国家に、あるいは、人類に新たな潮流が用意されたのです。

現始大神様のもとにおいでのおひとりおひとりに偉大な配慮と託された役割があります。そのお計らいに感謝し、努力精進されることを念願しています。

新しい年を、皆様方とともに神様のご守護を受けて、健やかで、幸多き日々に過ごさせていただくことができますように心よりお祈り申し上げます。

令和六年元日
修生会会長　中澤鳳徳

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