「令和三年元旦大祭式辞」中澤鳳徳

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「令和三年元旦大祭式辞」中澤鳳徳

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2021/01/03 「令和三年元旦大祭式辞」中澤鳳徳

 

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令和三年の新春を謹んでお慶び申し上げます。

 

年の初めの大神様へのご挨拶を皆さまとともに述べさせていただけましたことに、感謝いたします。今年一年のご守護を賜れますようわたしたちのそれぞれが志を新たにする祀りごとになったことと思います。

 

皆さまにとって、昨年は、どのような一年だったでしょうか。この現実の世界は、私たちの本源、霊的な世界と密接につながっています。ですから、私たちは、宇宙の流れを知って、私たち自身を磨くよすがにすることができるのです。

 

今年の空気を知っておくことで、この地上におられるどなたもが、ご自身のあるべき姿を発揮するためのより正しい方向を知ることができます。

 

東洋思想では言葉や文字に「天意」が宿ると説明します。昨年の干支(かんし)は庚子(かのえね)で、新しい生命が兆し始め、行動力や財ををあらわします。鋭く切り込む技術や芸術で才能を発揮する年で、世間が騒然としていながらも将来につながる新たなものが次々に現れる年です。と、一年前にここでお話しました。

 

中国湖北省武漢市で最初に感染が拡大した新型コロナウイルスの世界中への拡散によって、人類の、国家の、個人の、これまでの経験や知恵が駆使され、新たな存続の仕方や、新たな価値が表れ始めているように見えます。世界中の人たちが、物の所有や対外的な評価ではなく、自分の満足や楽しみを大切にし始めました。

 

四年ごとに行われるアメリカ大統領選挙が、昨年、行われました。コロナ禍を受けて、より簡便な郵便投票を用いるなど、州政府の投票の手続きに合衆国憲法違反があり、また多くの不正が出てきました。新たなステージの予兆だと思えます。

 

棋聖(きせい)戦五番勝負で、藤井聡太七段が、渡辺明三冠に勝利し、タイトルを奪取しました。十七歳十一か月での戴冠は最年少記録です。

 

小惑星探査機「はやぶさ2」は、二〇一四年に打ち上げられ、地球近傍小惑星 「リュウグウ」に着陸。昨年十二月にカプセルを、回収しました。

 

日本のスーパーコンピュータ「富岳」は、二〇二〇年六月および十一月のTOP500を含む四部門で一位となり、二期連続の四冠としても世界初となりました。

 

そうした才能や技術は、注目を集めるだけではなく、次の時代を拓いていくのです。

 

当会はというと、新型コロナの影響でご参詣いただきにくそうな方もおられます。その一方で、インターネットで当会を見つけてお越しになる方も多く、ガン封じのお守りを、昨年、多く用意していましたが、それが必要だったのです。

 

一昨年、一階の神殿の御幕の新調のご提案をいただき、昨年四月に皆さんに披露させていただきました。

 

十二月に赤穂事件を扱う「赤穂夢物語」の映画撮影でこの道場を宴会のシーンにお使いいただきました。私も映画俳優デビューさせていただきました。この春に公開されるかと思います。

 

瞑想法の書籍の出版の打診をいただいてから二年あまり、新型コロナを理由に原稿の完成まじかで、停滞していましたが、いよいよこの春「あなたのパフォーマンスを十倍にする瞑想法」が出版されます。すでにご予約をいただいている皆様方に感謝しています。また、どなたさまでもAmazonでご購入いただけます。

 

修生会のそうした状況の変化は、神霊的に新たな舞台が用意されてようとしていることだと思えます。

 

今年は、辛丑(かのとうし)です。「丑(うし、チュウ)」という文字は、手の指を曲げて物を握る様子を表した象形文字で、つかむ、からむという意味があります。糸へんに丑と書く「紐」にその意がうかがえます。芽が種子の内部で伸びきらない状態を表しているとされています。

 

「辛(かのと)」は季節でいえば秋の終わり頃、植物では枯れた状態にあり、実が腐って地面に落ち、次世代のタネを大地に還す途中です。陰陽五行思想では、「辛」は黙考する意味です。「辛」は思い悩みながら、ゆっくりと衰退していくことや、痛みを伴う幕引きを意味しています。

 

暦には、いろいろなシンボルが盛り込まれています。「辛丑」の納音(なっちん)は「壁上土」です。これは壁の上に塗られた土という意味で、地道で堅実、不動の精神力を指し示している。

 

二十八宿で今年は「觜宿(ししゅく)」にあたり、もどかしい年であることを示しています。

 

これらから、今年は、思い悩み、衰退をしながら、他方で新しい生命の息吹があります。それを活かすためには堅実で強い精神力が必要なのです。

 

同じ干支であった六十年前、つまり昭和三十六年を振り返ってみますと、三月に「永仁の壷」が贋物と判明した為、重要文化財指定の取消しがありました。ところが、その作家は重要文化財級の作品を作れると名声が上がったのです。

 

十月にソ連共産党大会がモスクワ・赤の広場からのスターリンの遺体撤去を決議しました。

 

十二月の三無事件(さんゆうじけん)では、池田首相らを暗殺するクーデター計画が発覚し、旧軍人らに政治目的殺人陰謀罪が初めて適用され、八人に有罪判決が下されました。

このようにその年の天空の気配が、地上に影響し、それまでの遺産の整理が進み、新たな時代になっていくのです。

 

今年が、皆さまにとって、あるいは修生会にとってどのような年になるかを、この地上に満ちる空気から推し量ることができます。

 

私たちの日常は、ともすれば、我よしに傾こうとします。ですから、祈りは、私たちの一人一人のもっともらしさを取り戻すために必要です。

 

現始大神様の下(もと)においでのおひとりおひとりに偉大な配慮と託された役割があります。そのお計らいに感謝し、努力精進されることを念願しています。

 

新しい年を、皆様方とともに神様のご守護を受けて、健やかで、幸多き日々に過ごさせていただくことができますように心よりお祈り申し上げます。

 

令和三年元日

 

修生会会長 中澤鳳徳

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800bikuniによるPixabayからの画像

 

 

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