第5回 層は消えずに生き続ける ― 現代日本人の中の古層

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第5回 層は消えずに生き続ける ― 現代日本人の中の古層

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2026/02/20 第5回 層は消えずに生き続ける ― 現代日本人の中の古層

現代日本人の心の層

 

 

第5回 層は消えずに生き続ける ― 現代日本人の中の古層

これまで見てきた層は、過去の遺物ではありません。
それらは今も、私たちの心の中で同時に働いています。


■ 私たちは今も縄文的に感じている

森に入ったときの感覚、
先祖の墓前での静かな気配、
「場の空気」を読む感覚。

これらは合理的な思考とは別の層から来ています。
それは、世界と分かれきらない感覚――縄文的基層です。


■ 神話的層も生きている

国の象徴や伝統行事、
歴史に対する感情的なつながり。

私たちは理屈だけで社会を見ているのではなく、
物語の層によって社会を感じています。


■ 仏教的な層も働いている

悩み、無常を感じ、
内面を見つめ、心を整えようとする。

これはまさに仏教がもたらした内面の層です。


■ 現代日本人の「複雑さ」の正体

私たちが一貫しないように見えるのは、
考えが曖昧だからではありません。

異なる層が同時に働いているからです。

合理的に考えながら、
目に見えないものを尊び、
伝統を大切にしつつ、新しいものも受け入れる。

これは矛盾ではなく、
層構造の自然な働きなのです。


■ 自分はどの層で生きているのか

この連載は、日本文化論であると同時に、
自己理解の問いでもあります。

自分はいま、どの層から物事を見ているのか。
その視点に気づいたとき、
他者の立場もまた別の層から来ていることが見えてきます。

そこに、理解と調和の可能性が生まれます。

 

 

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