若き国会議員と語る――志が高すぎる者へ

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2026/01/03 若き国会議員と語る――志が高すぎる者へ

対談

 

彼は、まだ若かった。

 

国会議員になって数年、メディアにも取り上げられ、
「次代を担う存在」と呼ばれているらしい。

私は川沿いの小さな東屋で、彼と向かい合っていた。

彼は、言葉を選ぶ様子もなく、こう切り出した。

「この国は、変わらなければなりません。
古い政治、古い価値観、既得権益。
私たちの世代が壊さなければ、未来はありません」
私は川を流れる水を見ていた。

「あなたは、壊すのが好きですか」

「必要なら、ためらいません」

 

正しさの熱

「あなたの言葉は、熱い」

「情熱がなければ、政治はできません」

私は、彼に言うのをためらった。トーンを落として、つぶやいた。
「そうなのですが、
しかし、熱は人を前に進ませる一方で、
足元を見えなくもします」

彼は、少し身を乗り出した。

「足元ばかり見ていては、何も変えられないでしょう」

「では改めて、何をしたいのでしたか」
「国民が幸福に暮らせるようにしたいのです。この国で不満を抱えて過ごしている人たちを救わなければなりません」
「不満を持っている人と持っていない人がいるということですよね。あなたは、“誰を救いたい”のですか」

彼は一瞬、言葉に詰まった。気づいたようだ、その区分が、自分を駆り立てていることを。私の出番はないと思ったとき、彼は、弱々しく答えた。純粋な彼に多くを語らなくとも悟ることができる。だが、政治は、彼一人が仕切っているわけではない。それぞれの言葉や論理が応酬する。

 

敵が必要な政治

「国民を……弱い立場の人を」
「そのために、敵を必要としますか」

「構造を変えるには、対立は避けられません」
私は、足元の小石を川に投げた。

「石は、水面を波立たせ、私たちに見せた。
私たちは、たしかに何かを知った。何かが変わった。
しかし、水はやがて石を包み、
何事もなかったかのように沈む。もしかすると、人知れず流れていっているかもしれない」
続けた。
「敵を必要とする政治は、
“敵を作らなければならない政治”になります」

急ぐ者の罠

彼は、少し苛立ったように言った。

「時間がないんです。
世の中は、待ってくれません」
「急流では、魚は疲れます」

「それでも、流れに逆らわなければ」

「逆らう魚は、流れそのものになろうとする魚より、
早く力尽きます」

 


名を上げるということ

私は彼に尋ねた。

「あなたは、有名になりたいですか」

「……必要なら」「有名であることは、役に立ちます。
しかし、有名になることのために、、、
そのとき、
有名なあなたではなく、
有名になろうとしているあなたになります」

彼はいったん黙り込んだ。しばらくして、いっきに吐露した。
「申し上げましょう。私が情熱をもって、上り詰めた先が、ここです。政策は、私の信条であり、理念です。私を犠牲にして、心を砕き、仲間が敵となり、自分と仲間を鼓舞し、この私をここに立たせたのです。政治的バックボーンを有しない私だから、そうできたともいえるし、そうしなければならなかった。体よく言えば近代的な戦略、それを展開できたかもしれない」

 

若さの価値

私は、つぶやいた。

「若い、ということは、
何者にもなっていない」
彼は、未熟であることを私に指摘されたと理解し、顔をそむけた。
「老いた政治家は、
答えをしっかり持って、問いもしません。
若い政治家は、
自由な問いを発すします」

別れ際に

彼に、自在に本領を発揮してほしいと願った。

「変えようとする前に、
流れに乗ってもいいと思いますよ」
「壊すよりも、
急がず、
名を追わず、
敵を作らず、
ただ、長く生き残りなさい」
彼は頭を下げた。
緊張が減ったのだろう。柔和な表情となっていた。

志は、刃にも、灯にもなる。
その刃を、いつ鞘に戻せるか、である。
政治家とは、
声を大きくする者ではない。
声を小さくしても、
聞かれる者のことだ。

 

 

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