079-245-0780
〒672-8023 兵庫県姫路市白浜町甲2379
サッカーチームを支える人たちと千羽鶴に込められた願い
先日、地域で活動する女子サッカーチームの関係者が来会された。
代表者とトレーナーと思われる男性が抱えていたのは、大きな段ボール箱いっぱいの千羽鶴である。これまでも、お守りやお札とは異なるさまざまな品を預かることはあるが、これほど多くの千羽鶴が運び込まれたのは久しぶりだった。
競技の世界に詳しくない方でも、千羽鶴がどのような場面で贈られるかは想像できるだろう。先輩から後輩へ。応援する人から選手へ。勝利や活躍を願う気持ちが、一羽一羽の折り紙に託されている。
箱を前にしたとき、私の目には単なる紙の集まりには見えなかった。
そこには多くの人の期待があり、励ましがあり、祈るような気持ちが折り重なっていた。
神社でも受け取りを断られることがあるだろうと思われる品々が持ち込まれることは珍しくない。しかし千羽鶴は少し性質が異なる。物そのものよりも、人がそこへ注いだ思いの量が際立っているからである。
依頼者が帰られた後、その整理に取りかかった。
正直なところ、こうしたものは祭事そのものより手間がかかる場合がある。形ある物は処分できても、人が込めた気持ちはそのままゴミとして扱えない。長く預かることもできない。だからこそ一区切りをつけ、それぞれの思いを静かに送り出す作業が必要になる。
その日の会話の中で、代表者はチーム運営の難しさについても語っていた。
競技の世界は爽やかに見える。青空の下を走る選手たちの姿は実に美しい。地域の人々はその活躍に拍手を送り、勝利の報せに胸を躍らせる。
しかし、その背景には運営の問題があり、人間関係の調整があり、ときには妬みや行き違いのような感情も生まれる。どの共同体にもある現実が、スポーツの世界にも確かに存在している。
その話を聞きながら、私はむしろ代表者の表情に目が向いた。
選手たちに良い結果を出させてあげたい。
その思いが言葉の端々から伝わってきたのである。
なでしこリーグの上位や中堅で戦うチームともなれば、選手たちは並々ならぬ努力を重ねている。しかも競技だけで生活しているわけではなく、地域社会の中で働きながら練習や試合に取り組んでいる。華やかな試合の背後には、日々の仕事と鍛錬を積み重ねる時間がある。
選手も懸命である。
支える人たちも懸命である。
そして応援する人たちもまた懸命である。
私たちは結果を求めて生きている。しかし結果だけを意識し続けると、かえって力みすぎる。
できる限りの努力を尽くし、その後は結果が訪れるべき時に訪れることを受け入れる。社長と共感できたように思えた。
言葉にするのは簡単だが、勝敗のある世界では最も難しい姿勢かもしれない。
それでも、人はそうして前へ進む。
今回預かった千羽鶴を見ながら、私は改めて感じた。
スポーツを支えているのは、ピッチの上の選手だけではない。
段ボール箱いっぱいの願いを折り続けた人たち。
選手を信じ続ける指導者やスタッフ。
地域で声援を送り続ける人たち。
その誰もが、それぞれの持ち場で精いっぱい生きている。
風が吹けば揺れる木々のように、人の心もまた揺れる。しかし根を張った木が再び空へ向かうように、人は与えられた場所で力を尽くすことができる。
次の試合も、その先の季節も、多くの人の願いに支えられながら歩んでいかれることを願っている。
修生会
住所 兵庫県姫路市白浜町甲2379 電話番号 079-245-0780 アクセス 白浜の宮駅より徒歩10分
26/07/10
26/07/06
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先日、地域で活動する女子サッカーチームの関係者が来会された。
代表者とトレーナーと思われる男性が抱えていたのは、大きな段ボール箱いっぱいの千羽鶴である。これまでも、お守りやお札とは異なるさまざまな品を預かることはあるが、これほど多くの千羽鶴が運び込まれたのは久しぶりだった。
競技の世界に詳しくない方でも、千羽鶴がどのような場面で贈られるかは想像できるだろう。先輩から後輩へ。応援する人から選手へ。勝利や活躍を願う気持ちが、一羽一羽の折り紙に託されている。
箱を前にしたとき、私の目には単なる紙の集まりには見えなかった。
そこには多くの人の期待があり、励ましがあり、祈るような気持ちが折り重なっていた。
神社でも受け取りを断られることがあるだろうと思われる品々が持ち込まれることは珍しくない。しかし千羽鶴は少し性質が異なる。物そのものよりも、人がそこへ注いだ思いの量が際立っているからである。
依頼者が帰られた後、その整理に取りかかった。
正直なところ、こうしたものは祭事そのものより手間がかかる場合がある。形ある物は処分できても、人が込めた気持ちはそのままゴミとして扱えない。長く預かることもできない。だからこそ一区切りをつけ、それぞれの思いを静かに送り出す作業が必要になる。
その日の会話の中で、代表者はチーム運営の難しさについても語っていた。
競技の世界は爽やかに見える。青空の下を走る選手たちの姿は実に美しい。地域の人々はその活躍に拍手を送り、勝利の報せに胸を躍らせる。
しかし、その背景には運営の問題があり、人間関係の調整があり、ときには妬みや行き違いのような感情も生まれる。どの共同体にもある現実が、スポーツの世界にも確かに存在している。
その話を聞きながら、私はむしろ代表者の表情に目が向いた。
選手たちに良い結果を出させてあげたい。
その思いが言葉の端々から伝わってきたのである。
なでしこリーグの上位や中堅で戦うチームともなれば、選手たちは並々ならぬ努力を重ねている。しかも競技だけで生活しているわけではなく、地域社会の中で働きながら練習や試合に取り組んでいる。華やかな試合の背後には、日々の仕事と鍛錬を積み重ねる時間がある。
選手も懸命である。
支える人たちも懸命である。
そして応援する人たちもまた懸命である。
私たちは結果を求めて生きている。しかし結果だけを意識し続けると、かえって力みすぎる。
できる限りの努力を尽くし、その後は結果が訪れるべき時に訪れることを受け入れる。社長と共感できたように思えた。
言葉にするのは簡単だが、勝敗のある世界では最も難しい姿勢かもしれない。
それでも、人はそうして前へ進む。
今回預かった千羽鶴を見ながら、私は改めて感じた。
スポーツを支えているのは、ピッチの上の選手だけではない。
段ボール箱いっぱいの願いを折り続けた人たち。
選手を信じ続ける指導者やスタッフ。
地域で声援を送り続ける人たち。
その誰もが、それぞれの持ち場で精いっぱい生きている。
風が吹けば揺れる木々のように、人の心もまた揺れる。しかし根を張った木が再び空へ向かうように、人は与えられた場所で力を尽くすことができる。
次の試合も、その先の季節も、多くの人の願いに支えられながら歩んでいかれることを願っている。
修生会
住所 兵庫県姫路市白浜町甲2379
電話番号 079-245-0780
アクセス 白浜の宮駅より徒歩10分