震災の地にて思う、ゴッホの祈り

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震災の地にて思う、ゴッホの祈り

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2025/10/30 震災の地にて思う、ゴッホの祈り

10月30日(木)、神戸市立博物館で開催中の「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」を拝観しました。
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この展覧会は、阪神・淡路大震災から30年の節目に合わせて、神戸・福島・東京の順に巡回しているものです。震災と津波、それぞれの地に刻まれた痛みを思うとき、ゴッホの絵が放つ「光」と「不条理」は、特別な響きをもって心に迫ります。
当日は平日にもかかわらず、入場券を求める列が長く続き、50人ほどが並んでいました。 dsc_2046-1-20  dsc_002_burst20251030130741038-1-25 dsc_2040-1-20

夜のカフェテラス

「夜のカフェテラス」を間近で見るためには、30分以上並ばねばならないほどの盛況ぶり。
私は、いつものように単眼鏡を携えて行きましたが、あまりの人の多さに、観ることの「こつ」も試されます。前列に入るまでの工夫、他の方への配慮、そして、ただ絵の前に静かに立つ時間――そのすべてが、一つの修行のようでもありました。
しかし、実際に絵と向き合うと、単眼鏡やカメラはかえって邪魔になると感じます。
レンズを通すと、絵の「気」が薄れ、感受性が鈍るように思うのです。
ただ自分の眼で、心で、光の振動を受け取るときにこそ、芸術は祈りに近づいていきます。
今回の展示では、油彩だけでなく、また、ゴッホ以外の画家の作品も並び、いずれも見ごたえがありました。
「夜のカフェテラス」を正面から見たとき、彼が描こうとしたのは“夜”ではなく、“闇の中に差す希望の光”であったのだと感じました。
それは、震災から30年を経た神戸の街にも通じるものがあります。
芸術とは、絶望の中から「なお光を描こうとする心」の表現であり、信仰の根にも通じています。
ゴッホの筆が、祈りのように震えていたことを、改めて胸に刻みました。

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